サイレント・ウィッチ書籍版6巻の個人的感想を書きなぐったページです。
読書記録として、思ったことを思いついたまま書きとめ、気持ち整形したものになります。
ここにあるのはサイレント・ウィッチシリーズが大好きなオタクのパッションだけです。
また、未書籍化部分の話題が多分に含まれます旨、あらかじめご了承くださいませ。
目次
プロローグ:悪役ファミリー絶好調
ケルベック領レベル高すぎ問題
のっけからケルベック領でたいへんテンションが上がりました。
イザベル様大好き!
で、なんでそんな直前にあった協力要請で誰もボロ出さずに本職を騙し切ってるんですか?
領内全員スパイ教育でも受けてるんですか??
いや、受けててもおかしくないかも…イザベルお嬢様編入前後で村ごとに講習会…いやそんなまさか…
少なくとも、識字率が非常に高そうですケルベック領…
特別公演(客席定員1名)
モニカ・ノートンへの仕打ち、何も知らずに見ると絵に描いたような悲惨ないじめなんだけれども、裏側を知っているとこれ、全員ノリッノリな演劇クラブ活動なんですよね…。
皆様楽しそうで何よりです。大好き。
ケルベック領主は全ての才能を応援しています
サンディちゃん新規出演ありがとうございました。
訛りまで隠しきって…名女優でしたね。
さすが領内総役者疑惑のある(調査員がたまたま声かけた農民集団がみんなボロ出さないのすごい通り越して怖いよ)ケルベック領でのオーディションを制した猛者…
アガサさんが代役では、もし念入りに調べられていた場合、不審に思われてしまうだろうし、雇用も創出できるし、素晴らしい企画でしたね。
ケルベック領に繁栄あれ。
第一章:頑迷な不器用者が集う庭園
ラウル登場!
とうとう登場&公式キャラデザが御開帳されましたね!
これでラウルが出る面白いシーンがあったとき、気軽にネタ絵が描けるぞやったー!!
いま連載中の外伝afterでも活躍するのかなぁ。
少なくとも、次回作では確実に登場すると思うのですが。楽しみです~。
ちなみに昨年11月時点で私がイメージしていたのはこんな感じでした。
長髪にしたのは、例の大技(※ネタバレ)モードで髪紐をほどいてバサァ! というのを見てみたかったから、それだけです。
ウェブ版本編時点だと立ち位置的には重要ゲストというイメージだったのですが、書籍版では彼の活躍も増えるのかな?
次巻ではもしかしたら公式挿絵つきであの大技が読める可能性が…!? とソワソワしております。
「以前、どこかで……」
シリル様。天然で素なのは知っているけど、それナンパ野郎の台詞です。
ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜
改めて読むと、とくに本人に了解を得るでもなく流れるように台車にレイを乗せたラウル、なんなんでしょうね……
レイも自分の世界にトリップしてるだけかなと思うには、その後も一切抗議しないし。こういうの、ジメジメ文句たれそうな気がするんですが。
もしや…………もう抗議しても無駄とわかるほど繰り返された流れだったりしませんか…………?
「やっぱり、こいつとは合わない……」
ウェブ版にいた、ぼっち仲間とわかった瞬間アッサリ手のひらをかえすレイがいなくなっていましたね。
この短絡さが好ましくて、地味に好きなシーンだったんですが。
きちんと気を許すきっかけエピが別個に追加される…と期待しても、いいですか?
両手に陰キャ2人を抱えてニッコニコのラウルの絵は、対比が効いてとってもかわいかったです。
第二章:新年の儀
あなたは一体どんな姿?
王家の皆様方の容姿描写追加ありがとうございます!!妄想が捗ります。
ア”ーーーーーーーー公爵に長髪描写ついてるぅうううううう
以前、公爵のデザイン妄想おえかきにチャレンジをした際、容姿描写を探し回って、その時点では髪の長さの描写がないことを確認していたのです。
キャラデザ作成の過程で固まったのかな?
これは、公式アカウントで以前出されたシルエット3番目は公爵で確定ってことでいいんでしょうか!?
ドキドキします。
王様の、
>生気の薄い表情がチェスの盤面を俯瞰している様子に重なる。
この描写がはっとさせられて好きでした。
思索にふける人の顔と不調で意識が茫洋としている人の表情は、それと知らなければ判別がつかないかもしれない。
サイン会でめっちゃ喋るタイプのオタク
大はしゃぎフェリクスの全力賛辞。
おそらく、フェリクスが人を褒めるのは傍目からすればいつも通り。
ですが、沈黙の魔女に対するこれだけは、彼には珍しく心からの賛辞。
そんな特別なものを捧げられている今のモニカには、この素直な尊敬を受け取る余裕が一切ない…
フェリクスがモニカに不審がられるのは誠に遺憾ながら当然だと思うのですが、背景を知ったうえで改めて読むと、かなり不憫な一幕でした…。
瞼の裏に浮かぶ日常
恋人より優先される友人概念が大好物なので、モニカの中の日常描写がラナで始まっていることにときめきましたし、ウェブ版14章からフェリクス氏に注目してやまない身としては、モニカの日常の中に一切出てこない殿下概念に目頭を押さえました。
殿下、ハンカチどうぞ。
ぎゅー
酒瓶を抱えて眠るブラッドフォード氏かわいくないですか。見たい。
ウェブ版の樽から地味に変更されていますね。
あのごつめダンディおじさんが完全なるダメな大人感を出してくれる樽だっこも面白い絵面で好きでしたが、酒を抱きしめるごつい壮年の絵面、ぬいぐるみの代わりに酒瓶をだっこしているみたいで、かわいくていいと思います。
突き進む男
ダライアスちゃん公式イラスト、きましたね…
体格いいっすねダライアスちゃん…
ウェブ版のみを読んでいたころ、フェリクスのデザインは「誰もに好かれる王子様」イメージや目つきの悪い従者との対比から、垂れ目寄りで想像していました。
なので、書籍版イラストでわりあい吊り目になっていたのは、個人的には少々意外なデザインでした。
しかし今回、ダライアスちゃんのイラストが来たことで、彼らの顔立ちの共通点を重視したデザインだったのかも…と思いました。
ギンギラ60歳。いいと思います。
精神干渉魔術
公爵との会談の同席者が従者のみから魔術師二人に変わり、公爵の持つ権力がより強調されていますね。
比例してか、モニカの威圧も派手に。
書籍版はとにかく精神干渉魔術の出番が多いなぁ、と感じます。
ウェブ版では外伝まで出なかったような?
ここまで出ているなら、クライマックスや真相にも深く関わってくるのでは。
ウェブ版と違う展開が見られそうで、楽しみです。
七賢人の誰かが欠ける
次章に入る前に、新規追加の不吉な予言についてつらつらと。
わたし、ウェブ版では舞台装置としてサックリ過不足ない描写だったピーター・サムズの出番が増えていたの、嬉しかったんですよ。味わいの変化が楽しくて。
だから、同じく綺麗に舞台装置扱いだった(※賛辞です)けれども書籍ではカラーイラストまでついた宝玉さんの役割も増えないかなぁと、期待していました。
そこでこの予言…。
七賢人で戦闘能力が一番低そうなのは宝玉さんが真っ先に思い浮かぶので、誰かが欠けるとなれば危ういように思うんですが。
…宝玉さん、精神干渉魔術の餌食になったりしない? 大丈夫…?
第三章:波乱の幕開け
わっはー!
バルトロメウスのお兄ちゃんが出てくるとなんか安心感があるぜ。
こいつが出てる間は悲劇的展開の心配がなさそうだって思います。
いつか裏をかかれるかもしれませんが。
リンさんの正体を知った上で相変わらず懸想してるの強い。
中身もろくに知らなかろうに、面(ツラ)への執着がつよすぎる。
などと書いておりましたら、即アンサーがきて驚きました。タイムリー。
職人や芸術家をしていれば、どうしたって造形の美しい物に心奪われずにはいられない。
バルトロメウス・バール ――サイレント・ウィッチ 6巻
あの美しさは、纏う空気は、人間には作り出せないものだ。
なるほど、芸術に身をささげている人間がゆえの、自覚的な面食いだったのですね…。
好みドンピシャな美しいものを見つけると盲従したい気持ちになる、わかる。
ところであの…その人外、もう、運命の出会いを済ませているんですが…、だいじょうぶ?
失恋の準備、できてる?
あのお方に魅力で勝てる人間、バルトロメウスに限らず、そうそういないと思う…。
「んっ、んー」
悲劇的展開はなかったけど災厄的展開は持ちこんできたなお兄ちゃん。
まさかの邂逅ですよ。
職業的に、終盤でも関りがありそうですね、この2人。
シリル様はここでもうモニカの正体をほぼ確信していそうですね。
いろいろ斜め上に向かうのに、外しちゃいけないところだけ本質を掴む主人公タイプ…
異常に察しがいいのに大本命のモニカ関連だけ外し続けてる殿下、ハンカチどうぞ。
四章:風が吹くと桶屋が儲かる的な
肉屋を継ぐと国が滅ぶ少年
グレン・ダドリーについての星詠み。
これはどういうことなんだろうと、読むたび考え直してしまいます。
外伝にもグレンくんが重要な役割を果たしたシーンはあったし、それじゃね?と言われればたしかに…となるんですが、作品傾向的に、ハッキリ「実はここのことだったんだよ〜」って描写がありそうな気もしておりまして。
なので、次回作以降にまだまだグレンくんの本番があるのでは? と期待してしまっています。
それはそれとして、自分の魔力量を自覚せず魔力制御を身につけないままダドリー精肉店を継いだ場合、シンプルに意図しない暴発で国一つふっ飛ばす可能性もありそうだなとは。
11歳のプッチンで、国内最高学府の魔法戦の結界をぶち抜いての大惨事。(ここ、書籍では明言されていないので規模感が変わる可能性もありますが)
魔力は年齢とともに増える。
何も知らずに育って更に増えた魔力量でプッチンしたら、どうなっていたのか。
考えるだに恐ろしいですね…。
全身の耐え難い苦痛をエリアーヌひとりのために誰にも告げず耐え続けている現グレンくん、愛しすぎました。
お兄ちゃん。君は立派なお兄ちゃんだよ…!
エリアーヌはさ…、ドンマイ。
画伯増えてる………………
先生、真面目ボケなキャラはとりあえず画伯にしとけばいいとか思っておられませんか。
あるいは味を占めておられませんか。
画伯ロベルト、めちゃくちゃしっくりきました。
トゲトゲかぁ………………
シリル様とお互いの絵に対して気遣いに満ちたコメントを出しあうツッコミ不在空間が見たいです。
第五章:心休まらない学園生活における特異点のようなかわいいお茶会
アルバート様だ〜〜〜〜どんどんぱふぱふ〜〜〜〜
連載中の外伝afterでは成長した姿でご活躍中のところ、初登場時の初々しいおぼっちゃま感がたまりませんね!
自分の未熟さ情けなさと正面から向き合って鼻水拭きつつ虚勢を張りながら前に進む感じが大好きです。
>「お友達いないので〜」「そういうことなら…」
ラウルがレイたちに掌クルーで受け入れられたweb版とデジャヴ…!
もしかして、同じ巻に収録されたのでネタ被り避けるためもあったんでしょうか、前者の改変。
パトリックに好き放題ぼっちをバラされたアルバート様、元気出してください。
七賢人にはぼっち属性仲間がたくさんいますからね。
そんな事実じゃ元気が出ないって? そうですか、健全ですね。
まぁアルバート様は純粋にお立場の難しさゆえのぼっちで、いちど人が集まりだすとめちゃくちゃ輪の中心でかわいがられるキャラな気はします。
第六章:生徒たちは見ている
ちゃんと友達、女子トリオ
えぇええええええええええええぉえええええええ!!?!?!?!?
クローディア様が…ラナの…ラナの誕生日会に協力して…しゅっせ…
クローディア様、ちゃんと、友達活動、してたんですね…
すごい。
今巻で一番おったまげたかもしれん。
え? クローディア様が? ラナの誕生日会のセッティングと、出席?
夢オチではなく?
え〜〜〜ここの三人の関係性の見え方変わりますわ…感動した…
クローディア様、ラナのためになにかする描写の記憶がなかったので、モニカへは諸事情から一目置いていても、ラナのことはただの知人という認識に近いと思っていました。
そうか…ここ友達か…そうか…
頬のにやけが止まりません。
茨の魔女謹製のサシェ、時価じゃん。
金で買えないやつじゃん。
モニカの一番であるラナにふさわしいプレゼントですね!
ラナからの経理雇用のお誘い。
モニカが本当にケルベック家のお荷物養女で、この契約がもし成立していたとしたら、某押しかけ秘書との愉快な三角関係商会が生まれていたのかな…などと想像して楽しくなりました。
学園名物「副会長の怒声」
氷の貴公子、いつのまに大型駄犬の飼い主にクラスチェンジしてたんですか?
称号、あまりにも実態とかけ離れていましたもんね…。
いつのまにか幻想が消え、実態が周知されたんですね…。
それとも、相変わらず氷の貴公子でもあるんだろうか。
セレンディア学園、こんな話が浸透している程度には平和そうで何よりです。
エリオットに隠れるモニカ。
シリルと比べたら隠れやすそうに見えるかもしれないけれど、エリオットも特別に体格がいいわけじゃ、ないんじゃないかな…。
シリルの制服、あのさして長くもないであろう裾部分に隠れてグルグル二人で回るモニカとシリル、かわいすぎませんか。GIFください。
あと片足ぴょこぴょこ競走するアルバート様とパトリックのGIFもください。
さあ、決闘だ!
ディー先輩によるモニカ拉致。
手段が徒歩から飛行魔術に変わったことで、「魔術師による拉致」が強調され、奪還にも魔術アクションが加わり、絵面が派手になりましたね! やんややんや!
颯爽と現れてモニカを救出するシリルとグレンが頼もしい。
Web初見時はザワザワしながら読んだシーンですが、愛人のくだりがオールカットされて爽やかになったり、オチを知っていることもあり、安心して読んじゃいました。
Webの流れだと不謹慎すぎてあり得なかったエリオットの無慈悲なコメントも光りますな。
Web版のどうしようもない重苦しい空気と実態のギャップも面白かったけど、安心して全年齢にお勧めできるこちらの展開も大変平和でいいと思います。
第七章:のびしろはたっぷりあります
クローディア様とラナに引きずられていくモニカのGIFください…?(こればっか)
あっぁああああああこの時点のモニカが!
みんなに!ありがとうを!言えた!!!!!!!
モニカすごい!!!!!!!
成長…成長が…Webに比べて速い…!
このペースで成長したら、クライマックスのモニカはどうなっちゃうんですか。
もう一人でなんでも解決できちゃうハイパーモニカになってしまいませんか!?!?(?)
スパダリ系モニカ、それはそれで見たい。
もうひとつウェブ版からの変更点として、さぼりの場に来るのがエリオットではなくフェリクスに。
どこぞの黒竜も肉で懐柔できますが、こちらの殿下も肉がお好き。
肉による買収に応じてくれました。やったね。(※場合によります)
ここは、愛人のくだりがカットされて、モニカのために根回しに尽力するフェリクスという見せ場がなくなったぶん、顔を見せて気遣うシーンで好感度調整されたのかなと思いました。
6章ラストも何もなかったところにエリオットのコメントが加わったのも、ここでの出番が削れた補填の側面があったのかも。
サイレント・ウィッチ、こういう細やかな好感度調整が行き届いていてすごいな…とよく感じています。
群像劇ってバランスが本当に、大変だと思うので…。
好きなキャラがたくさんいるので、こうしてみんなにスポットライトを当ててもらえるのが嬉しいです。
八章:もう嬉しすぎて叫ぶことしかできなかった章
わーーーーーーーーーーーーーーー新人外だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
公式アカウントさんの予告で察してはいましたが!本当に!!
なんか、流れが…あの…どうしても、外伝を思い出して、不穏なんですが…!?!?
え、しかもカーラ!カーラだ!? うそだほんとだ!!?!?!?
もしかしたらと思っていたけれども、ほんとに!!?!?!?!?
ありがとうございます、ありがとうございます。
九章:怒涛の新展開
華麗なるダークヒーロー・イザベル様
ヒューバード・ディーに一歩も引かず立ちふさがるイザベル様、かっこよすぎますわぁ~~!!
惚れ直すというかひれ伏します。かっこいいです…ありがとうございます…
ウェブでは接点のなかったこの2人の関係性が、今後の展開にどう影響してくるのか。楽しみです。
![](https://room.sasagome.net/wp-content/uploads/2023/08/a8d0bc81c822011093fa88d650a9872c.jpg)
ツイッ…、Xさんでフォロワーさんにアンケートをとったら同率1位だったお二人。
くじで一人に絞ったんですが、「いや2人描いてもいいな?」と気づいたので描きました。
不良は窓からやってくる
ルイスさん通常営業!わっかりやすぅううう!!
自主的に休暇を取る可能性がナチュラルに共有されている契約精霊とはいったい。
あっ、七賢人の星が危うくなるの、宝玉さんがルイスさんにリンチされるせいですか!(早計)
すごいな宝玉さん、期待通りの軽率さだ!!!!
新規登場・偽王の笛カラニス
どんな古代魔導具なんでしょうか。
グレン君とシリル様のピンチなのに、新しい展開へのワクワクが勝っています。
ほら、ルイスとカーラが揃ってるので。
外伝クライマックス級のことがない限り大丈夫かなって…。
そういやバルトロメウスのお兄ちゃんが出たとき、もう本命いるから無理よって書きましたけれども。
まさかのカーラ登場で、彼の完全敗北による失恋まで読ませてもらえたりする可能性出てきた? と期待してしまいます。
失恋したらしたで自殺するほど思いつめることはなさそうなキャラクターですし、なんならそのまま問題なく崇拝に移行しそうなので、容赦なく失恋を期待できますね!
感情の乱高下が摂取したい。
限られた手札を数えて動き出す
おっと、一足先に正確な事態を把握したでんでんか、単独でこれをどうにかするおつもりで…?
取引で始末をつける気…ってこと?
ウィルなしで2人を救いつつ…?
さすがでんかっか、頭の回転が爆速すぎてさっぱりお考えがわかりません。
勝算はあるんでしょうが、危なっかしいからなこの人。
大丈夫かなぁ…。
十章:普通ではない同期たち
「まぁまぁ不気味だった」魔女
ここで「まぁまぁ」って表現を選ぶのがルイスさんで面白いなーと思いました。
いや、まぁまぁで済まないですよ。超怖いと思いますよ。
無関心なままに敵を屠り続ける幼い魔女…。
ルイスさんのモニカへの扱いが、安定して「同期」以上でも以下でもないままなところ、私のツボを刺激してやみません。
「貴女も少しは怒りなさい」と口にしてやる程度にはモニカが人間らしさを獲得することを望んでいて、しかし過去の「まぁまぁ不気味だった」頃のモニカを特に毛嫌いするでもなく、年齢が幼いからと子ども扱いするでもなく、淡々と能力に見合った仕事を要求する。
こういう絶妙な一定の距離感を維持する関係性を描いてくれるのも、サイレント・ウィッチの好きなところです。
精霊へ捧ぐ歌
歌いましたね、シリル様。
Web版ではシリル様と歌という描写が一切なかったと思うので、書籍でシリル様が美声という話が出てきたときは正直
「おっ、イメージが広がるフレーバーだなァ~」
ぐらいに思っていました。
精霊もご満悦な美声だったとは…。
なにかこの美声が、下級精霊の慰めになるだけで留まらない、いい事態を招いてほしいです。
優しき氷霊
供物の要求すら慎ましい氷霊、なんか泣けてきた…幼子の姿でそんなこと言わないで…
慎ましい精霊、ウィルしか見たことなかったのでもしやウィルしかいないのではと思っていたのですが、やはり精霊も十体十色なんですね。いないわけではなかった。少数派であることには変わりがなさそうではありますが…。
優しさが沁み入るぜ…
彼が冬精霊の氷鐘のオルテリアだったりしないかなぁ、とぼんやり。
根拠もとくにない、「名前だけの存在が実際に現れる展開は興奮するので」、っていう、ただそれだけの理由ですが。
外伝で読んだ、某精霊が名前を取り戻す話はめちゃくちゃ熱くて好きだったので、彼も元気になったらいいなぁと期待しています。
十一章:決戦戦力大集合
きましたきました!
陣地構築型七賢人+上位精霊複数+謎の古代魔導具VS七賢人6名のドンパチターン!!
待望の派手なバトルシーンです!!
サイレント・ウィッチ、どう考えてもアクション向きの設定がたくさんある割に、Web版本編は戦闘シーンが少なかったというか七賢人の派手なバトルがもっと見たかった気持ちが正直あったので、とても嬉しいです。
まさか、外伝を待たずして新規の派手な七賢人バトルが見られるとは!
バルトロメウス合流。フェリクスの暗躍。庭師と詩人の出陣。
シリルとグレンは保護されましたが、この2人が素直に帰宅へ応じるとも思えないので、どう絡んでくるのか楽しみです。
エピローグ:いとけなく歪なバケモノ
宝玉の魔術師
魔導甲冑兵!
すごい、めちゃくちゃ天才の所業っぽい…!
宝玉の魔術師、WEB版だと実際にすごい魔導具を作った実績が描かれなかったので、魔力値の足りない金の亡者おじさんという印象で終わっていたところ、七賢人にふさわしい実力の描写が増えたことに、とても感動しています。
公式アカウントによる発売前情報で挿絵の存在が確定してから、宝玉さんエピの加筆あるかな? あるかな? とずっと楽しみにしていたのですが、予想外なまでにでかい事件をぶらさげてきてくれてとても嬉しいです。
いや、洒落にならない事態を引き起こしてるんですが、この面子いれば大丈夫かなってWEB版では本当に一切の無駄がない出番しかなかったあなたのことをもっと教えてくれ…
天才を殺す天才
魔導具の専門家であるバルトロメウス氏の解説により、またもモニカの異常性が浮き彫りになりましたね…
拳が主言語の結界さんだけではなく、その道のプロから見てもあり得ないのか…そうか…
宝玉さんも天才性がせっかく描かれたのに、モニカがその上をいく天才だったばかりに、即引き立て役に…
まぁこの面子が揃っているので大事になる前に鎮圧されそうだという安心感がすごいですが、やらかしてますからね。
とりあえず、生きててよかったって思える生き残りかたができると、いいですね…。
うーん、前半で書いた自分の感想が刺さります。
「ガキは大人を頼っていい」
バルトロメウスお兄ちゃんがモニカを子ども扱いしてくれて嬉しかったです。
思えばウェブ本編では、モニカの正体を知った上で被保護者として扱ってくれた大人は、ヒルダさんしかいなかったんですよね。
モニカは精神的にアンバランスでも突出した実力と社会人としての的確な判断力を持っているので、そうした面を知った上で彼女を子供扱いするのは難しいのではないでしょうか。
少なくとも、利害関係のある人間には不可能に近いと思います。
私も読者として、しばしばモニカが精神的にだけではなく年齢的にも幼いことを忘れそうになります。
珍妙なうえにつっっっよいので、種族:モニカ みたいな感覚で…。
書籍版でバルトロメウスが初登場した際は、「わ~外伝関連の初登場キャラだ! 新展開楽しい! キャラ面白い!」しか考えていなかったのですが、いま思うと、「モニカに対して社会的なしがらみがなく表裏もない大人」という立ち位置のキャラは彼だけなんですね。
武力的には完成しているモニカを、彼がどんな形で守ってくれるのか。楽しみです。
でも金銭面はちゃんと合法的に自立してほしい。妹と社会の秩序のために。
シークレット・エピソード
まさかの。
まさかの。
まさかの。
カーラさんイラスト掲載、ありがとうございます――(安らかに眠るポーズ)
もう解決したなこの話。
カーラが来ればもう大丈夫感すごい。
バルトロメウスさんと宝玉さんは、なんていうか、生きて。